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2004年10月06日

にぎやかな森 El bosque animado

映画蝶の舌を監督したホセ・ルイス・クエルダ José Luis Cuerda さんは、以前にもガリシアを舞台にした「にぎやかな森 El bosque animado」という映画を監督しているのですが、これは1943年に出版されたベンセスラオ・フェルナンデス・フローレス Wenceslao Fernández Flórez さんの同題の小説が原作となっています。フェルナンデス・フローレスさん (1885~1964) はラ・コルーニャ出身の、20世紀初頭に人気を博した小説家で、1950年にはラ・コルーニャ市から名誉市民の称号を授与され、ラ・コルーニャ市内には彼の名前を冠した通りもあります。

さて本題は、その小説が2001年に再び、今度はCGアニメーションで映画化されていたという話題。
フェルナンデス・フローレスさんの小説も、いずれの映画も未見なのでなんとも言えませんが、クエルダさんの映画はおそらく原作のかなり自由な翻案ではあろうと想像され、CGアニメーションの方が原作に沿ったものなのではと思われます。もっとも映画の公式サイトにある予告編を見る限り、よくありがちなガキンチョ向け作品のようなのですが、長編「七つの柱」や「スペイン幻想小説傑作集」に収められた短編「暗闇」といった、邦訳されているフェルナンデス・フローレスさんの作品の極めて幻想的な物語とは、随分と雰囲気が異なるので、ホントに忠実な映像化であるのかは怪しい気もしますが。
いずれにせよ、ガリシアを理解するキーワードのひとつは森であり、この物語でも森が重要な役割を果たしているようなので、これは是非とも見てみたいものです (本国ではDVDがブエナ・ビスタよりリリースされています)。
この物語の森は、セセブレ Cecebre のフラガ fraga にあるとされています。フラガは広葉樹の混交林を指すガリシア語のようで、最も有名なフラガはFragas do Eumeだそうでございます。

この映画の謳い文句は「スペイン初の全編CGアニメーション」 ということで、国内ではゴヤ賞を受賞するなど高い評価を得ているようです。アメリカ合衆国では「The Living Forest」または「The Animated Forest」というタイトルで、映画祭などには出品されているようですが、劇場公開はされていないようです。なおこの作品は、最終的に「千と千尋の神隠し」が受賞した第75回アカデミー賞最優秀長編アニメ映画部門の選考対象となった17作品のひとつだったそうです。

Category: ガリシアのお勉強
Posted 2004年10月06日 14:57

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