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2004年10月07日

蝶の舌 ¿Qué me quieres, amor?

ホセ・ルイス・クエルダ José Luis Cuerda さんが監督した映画蝶の舌が公開されたことで、ラ・コルーニャ出身で、現代ガリシア文芸の革命児と言われるマヌエル・リバス Manuel Rivas さんの原作小説「¿Qué me quieres, amor?」が邦訳されているわけですが、ガリシアオタにはなかなか興味深い点が幾つもあり、立教大学でラテンアメリカ文学を研究されている訳者の野谷文昭さんによる解説も勉強になる点が多々あります。

この書籍は、その装丁も素敵で、映画と共通の「蝶の舌」とういタイトルロゴの「の」の部分が、デザインとして随所に、さりげなくあしらわれています。
渦巻き状にデザインされたこの「の」は、おそらく蝶の舌をイメージしたものなのでしょうが、ガリシアが舞台ということでケルトの紋様としての渦巻き espiral が否応でも連想されます。このデザインが意図的だったのかはわかりませんが、意図的だったとしたら、デザイナーさん、グッジョブですね。ちなみに本国スペインやアメリカ合衆国 (こちらは「Butterfly」という味気ない題名) のタイトルロゴはごくフツーのデザインです。
もしかして意図的なのかと思えるのはこちらに書いたGallaeciaというフォントの、「G」の文字を時計回りに90度回転させると、このタイトルロゴの「の」にそっくりになるのです。正確には微妙に違っているので単なる偶然かもしれませんが、敢えて変形させたということも考えられます。ガリシア風フォントを変形してひらがなにしてしまい、そして蝶の舌にも見え、かつガリシアのひとびとの精神的拠り所であるケルトの紋様にも見えるようなデザインを作っていたのだとしたら、これは大したものです。
そして、そのデザインを効果的に利用した書籍の装丁も、とても素敵です。

さて、こちらのページにこの邦訳本の素敵な書評が掲載されているのですが、このサイトには、こうした書評の他にも素晴らしいコンテンツが満載です (個人的お気に入りはボサノヴァ日本語化計画というコーナー)。
こちらでも触れられている、デポルティーボを応援する親子のハナシ「ミスターとアイアン・メイデン El Míster & Iron Maiden」のタイトルであるEl Místerは、「スーペル・デポル」を創り上げたアルセニオ・イグレシアス Arsenio Iglesias Pardo 監督のことだと思われますが、デポルオタの皆さまいかがでしょう?

Category: ガリシアのお勉強
Posted 2004年10月07日 21:49

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