2005年01月26日
Darkness cannot drive out darkness
The ultimate weakness of violence is that it is a descending spiral, begetting the very thing it seeks to destroy. Instead of diminishing evil, it multiplies it.
暴力の致命的な欠点は、それが悪循環であるという点だ。暴力は、自らが破壊しようとしている対象、それ自体を生じさせる。悪を弱めるどころか、拡大させるのである。
Through violence you may murder the liar, but you cannot murder the lie nor establish truth.
暴力によって、嘘をつく者を殺すことはできるかもしれない。しかし嘘そのものを殺したり、真実を打ち立てたりはできない。
Through violence you may murder the hater, but you do not murder hate. In fact, violence merely increases hate.
暴力によって、憎しみを抱く者を殺すことはできるかもしれない。しかし憎しみそのものを殺せはしない。それどころか、暴力は憎しみを増幅させるだけなのである。
Returning violence for violence multiplies violence, adding deeper darkness to a night already devoid of stars.
暴力に暴力で返すことによって暴力は拡大し、星のない夜に、さらに深い闇を加える。
Darkness cannot drive out darkness -- only light can do that.
闇は闇を退けることはできない。光のみがそれを為し得る。
Hate cannot drive out hate -- only love can do that.
憎しみは憎しみを退けることはできない。愛のみがそれを為し得る。
Hate multiplies hate, violence multiplies violence, and toughness multiplies toughness in a descending spiral of destruction.
破壊を繰り返す悪循環の中で、憎しみは憎しみを拡げ、暴力は暴力を拡げ、そして冷酷さは冷酷さを拡げていく。
The chain reaction of evil -- hate begetting hate, wars producing more wars -- must be broken, or we shall be plunged into the dark abyss of annihilation.
悪の連鎖反応、すなわち憎しみが生み出す憎しみや、戦争が作り出すさらなる戦争は、終わりにしなければならない。さもなければ我々は、絶滅という暗い奈落の底に向かって、突き進むことになるだろう。
マーティン・ルーサー・キング牧師 Rev. Martin Luther King, Jr.
愛するちから Strength to Love (1963) より
深い闇に閉ざされ、人々は、地下に設置されたジェネレータが生み出す、わずかな光だけを頼りに暮らしているという、謎めいた都市を舞台にしたエンバー ~ 失われた光の物語という児童書があって、その続編、The People of Sparksの頭書に、このキング牧師の言葉が掲げられている。実際に引用されているのは「Darkness cannot drive out darkness」から「in a descending spiral of destruction」までなのだけど、実はその後に続く「dark abyss of annihilation」こそが、都市エンバーを想起させるフレーズだったりするわけですね。
いや、児童書を紹介したいわけではもちろんなく、たまたま手にしたこの本で、このキング牧師の言葉を眺めてたら、某ウンコ企画と、それに乗せられたガキンチョのおかげで、むなくそ悪い物議を醸しだしてる連中の話題を思い出し、ちょいと翻訳してみたくなったのでありました(ピンとこないヒトにはワケワカメのエントリーでスマソ)
スタンフォード大学にThe Martin Luther King, Jr. Papers Projectというプロジェクトがあり、こちらのページに、キング牧師の説教等の中から、かなりの量のテキストと音声データがまとめられてます。よく知られた「私には夢がある I Have A Dream」のテキストには、日本語訳も添えられているなど、とても充実した内容の、素晴らしいプロジェクトであります。
Category: 雑記
Posted 2005年01月26日 18:26
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.rcdtokyo.com/mt/mt-rcdtokyo5428-tb.cgi/569