2005年03月03日
スポンジボブ誕生秘話 Spongebob Exposed
以下はSpongeBob Exposed ~ The Insider's Guide to SpongeBob SquarePantsの巻頭に掲載されている「The Man Behind The Nautical Nonsense」の翻訳。この本は、そのタイトル通り、スポンジボブ誕生の経緯から、裏話、(出版時点までの)全エピソードの紹介、登場キャラクター&声優さん名鑑などなど、結構な量の情報を取り揃えた一冊で、以下に訳出の文章には、初期のスポンジボブに関する様々なスケッチ画も添えられてます。
The Man Behind The Nautical Nonsense
スポンジボブとその仲間たちが初めてお披露目されたのは1999年5月1日、第12回キッズ・チョイス・アワード(※1)でのことでした。番組は1999年7月17日に、ニコロデオンで本格的に放送が開始されます。さて、スポンジボブはそもそもどのようにして誕生したのでしょう?全ては、スポンジボブの生みの親であるステファン・ヒーレンバーグ(※2)Stephen Hillenburg から始まります。彼じゃないとすると…いや、そんなことを考えるのはよしましょう!
スティーブはカリフォルニア州アナハイムで育ちました。子供の頃のお気に入りは、ドライブとシュノーケリング、そして絵を描くことでした。ローレル&ハーディ Stan Laurel & Oliver Hardy主演の、昔のコメディ映画を好んで見ていた彼は、偉大なフランスの海底探検家ジャック・クストー Jacques Cousteauについての、テレビの特別番組を見るのも大好きでした。
カリフォルニアの州立フンボルト大学 Humboldt State Collegeを卒業した彼は、南カリフォルニアのダナ・ポイントにある、オレンジ郡海洋研究所 The Orange County Marine Institute(現在はThe Ocean Instituteと呼ばれています)で、子供たちに海洋科学を教えていました。彼が、潮溜りに生息する様々な生物のコミックブックを描いていたのはここでのことです。その絵の中には、後のスポンジボブのキャラクターに似ているものさえあるのです!
3年間の教育活動の後、スティーブは自分が本当にやりたい仕事は絵を描くことだと決意、ウォルト・ディズニーによって創立された、カリフォルニア芸術大学にある実験アニメーション学科の修士課程に再入学します。彼の初めてのアニメーションの仕事は、ニコロデオンの「ロッコーのモダンライフ」というアニメでした。ほどなくスティーブは、「ロッコー」の番組に関わる全ての人たちを監督するクリエイティブディレクターになりました。脚本家やアーティスト、俳優といった人たちと共に、番組が最良のものになるよう努めたのです。スティーブは、クレイジーな海底の生き物たちを取り上げたパートをウリにしたエピソードを創作しています。ある日スティーブは、脚本家のマーティン・オルセン Martin Olsen に、自分が以前に描いた潮溜まりのコミックブックを見せたところ、彼はこう言ったのです。「マジかよ?お前の出番じゃないか」
ほどなくスティーブは、海綿動物のアニメキャラクターを夢想するようになっていました。彼はスポンジの形をしたキャラクターを描き、それは大変おかしく思えました。なにかが閃きました。スティーブは海底に住む、あらゆる風変わりな動物たちについての番組を創作することを決意します。彼は思いました、海綿動物は完璧なヒーローになるだろうと!彼が思いついた主人公は、海底に住む無邪気で間の抜けた男の子でした。それは完璧な組み合わせでした。海洋生物学についての彼の知識と、アニメーションと芸術に対するその愛情を、このプロジェクトは結びつけたのです!
スティーブは、同僚のアーティストであるデレク・ドライモン Derek Drymon とニック・ジェニングス Nick Jennings と共に、ショーのアイデアに取り組み、発展させていきました。やがて準備は整い、彼らはスポンジボブのアイデアをニコロデオンにプレゼンします。彼らは水槽、キャラクターの模型、そして大量のスケッチを携えてやってきました。そしてスティーブは、ウクレレを奏で、声を演じ、音響効果を作り出し、そして歌いました!ハワイ風のシャツに身を包んだ彼は、スポンジボブの主題歌を奏でるテープレコーダーを、ホラ貝の中に仕込んでいました。ニコロデオンが興奮して椅子から飛び上がるよう、彼は万全を期したかったのです。ニコロデオンの役員たちはこのプレゼンに惚れ込みました。彼らは笑い過ぎてクタクタになり、休憩をとらなければならなりませんでした。そしていよいよプレゼンが終了したとき、ニコロデオンは、自分たちが特別な番組を手に入れたことを知ったのです。その日、ニコロデオンはスポンジボブに「イエス!」を告げました。
難しい話はこれくらいにして、キャラクターたち、そしてビキニ・ボトムに息吹を吹き込んでいる、素晴らしいキャストに会いに行きましょう!
スティーブン・バンクス Steven Banks
裸のスポンジボブ SpongeBob Exposed (2004) より
訳注
- このとき公開されたのは、Help Wanted、Reef Blowers、Tea at the Treedomeの3作品。SpongeBob Exposedのエピソードガイドは、これらをエピソード1としているのだけど、ファンサイト等では、本放送の順番に倣ってエピソード2としている場合もあり。
- カタカナ化にあたって混乱必死の名前。特に「Stephen」は一般的にはスティーブン(とかスティーヴン)だし、この文章でも、ここでフルネームが登場する以外は、「Steve」という愛称が使われているのだけれど、ニック・ジャパンが「ステファン・ヒーレンバーグ」と記載しているので。
なお、こちらにあるインタビューでも、Stephen Hillenburgさんはスポンジボブ誕生の経緯に触れておられまする。
追記@05/02/2005
The Complete 1st Season DVDのディスク3に収録されている特典映像のひとつに、「The Origin of SpongeBob SquarePants」という、Stephen Hillenburgへのインタビューを中心に、スポンジボブ誕生の経緯を綴った映像があった。Category: 雑記
Posted 2005年03月03日 20:13
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コメント
私もその本SpongeBob Exposed 持ってるんですけど、
解読するのが大変だったのでココのサイトに来て詳しく解りました
ありがとうございます。
Posted by yurieさん at 2006/09/23 13:34
へ~・・・。
Posted by aiさん at 2007/03/30 18:53