2005年05月10日
ジョゼ・アルバラーデの夢
このクラブが、いつかビッグクラブになることを願おう
ヨーロッパの偉大なクラブに匹敵するビッグクラブになることを
ジョゼ・アルバラーデ José Alvalade (1906)
全ての舞台は整った。
先週のUEFAカップ準決勝の2戦目、敵地アルクマールデルホウトに乗り込んだスポルティング・リスボンは、奇跡としか言いようのない(一方のAZアルクマールにとっては悪夢としか言いようのない)ゴールによって、遂に決勝の舞台である自らのホームスタジアムへの凱旋を決めた。
そして今朝未明(現地では月曜の夜)に行われたスーペルリーガ第32節の、残りの1試合で、スポルティングはヴィトーリア・ギマライシュに勝利した。
土曜日に先立って行われていた試合で、これまで首位を維持してきたベンフィカが敗れていたため、スポルティングはベンフィカと勝ち点で並び、そして、圧到的な攻撃力の成果である大量の得失点差は、遂にスポルティングをスーペルリーガの首位に押し上げたのだ。
| 順 | クラブ | 点 | 勝 | 分 | 負 | 得 | 失 | 差 |
| 1° | Sporting | 61 | 18 | 7 | 7 | 64 | 31 | +33 |
| 2° | Benfica | 61 | 18 | 7 | 7 | 49 | 30 | +19 |
| 3° | FC Porto | 58 | 16 | 10 | 6 | 36 | 25 | +11 |
| 4° | Sp. Braga | 57 | 16 | 9 | 7 | 43 | 25 | +18 |
これで今週末からの1週間は、スポルティングにとって極めて重要なものとなった。
まず日曜日、スポルティングは、その永遠のライバルであるベンフィカの本拠地、リスボンの北西に聳え立つ真っ赤っかな「光のスタジアム」、エスターディオ・ダ・ルスに乗り込む。伝統のダービーマッチだが、今回は単にダービーであるというだけではない。スーペルリーガの優勝の行方を左右する一戦なのだ。もしスポルティングが勝てば、他のクラブが逆転できる可能性は限りなくゼロになり、スポルティングの優勝がほぼ確定する(ルスで暴動が起きないことを祈ろう)。
翌水曜日、スポルティングは、その創設者の名が冠せられた、エスターディオ・ジョゼ・アルバラーデXXIでUEFAカップの決勝を戦う。スポルティングが国際大会で決勝を戦うのは、1963/64シーズンのカップ・ウィナーズ・カップ以来のことだ。対戦相手は「アブラモビッチ・クラブ」のひとつCSKAモスクワ(悪名高いCSKAのサポーターが、モスクワでの準決勝のときのような狼藉を働かないことを祈ろう)。
そして次の日曜日には、再びアルバラーデで、スーペルリーガの最終節が開催される。もし前週のリスボン・ダービーでスポルティングが引き分け以下なら、優勝の行方はここまでもつれ込むことになる。
もしも、アルバラーデでのUEFAカップ決勝に勝利し、スーペルリーガとの二冠を達成できれば、今シーズンは、スポルティングの歴史上最高のシーズンのひとつとして記憶されることになるだろう。もっとも、まだなにも獲得したわけじゃない。2001/02シーズンのバイエル・レバークーゼンのように、結局は無冠のまま終わってしまうかもしれない。
しかし、とにかく全ての舞台は整った。
今から99年前、ポルトガルが王政から共和制に移行しようとする変革の時代に、リスボンの北東、カンポ・グランデの地で産声を上げたクラブは、その設立にあたって創設者のジョゼ・アルバラーデが語った夢の実現に向け、着実に歩を進めてきた。後は、信じるだけだ。
Category: ポルトガルの蹴球
Posted 2005年05月10日 22:11
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