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2005年05月19日

VIVA!スポルティング!たとえ敗れようとも!

それは神様だった
吹く風に声を与え
青空に光を与え
海の波を青くいろどったのは………

それは神様だった
私の胸のうえに哀しみのロザリオを置いたのは

私はその珠をほぐしながら
歌おうとして泣いている

アマリア・ロドリゲス Amália Rodrigues
神様 Foi Deus(Alberto Janes 作 / カフェ・ルーゾのアマリア・ロドリゲスブックレットに掲載されている濱田滋郎の訳)より

猛烈なプレッシャーから奪ったボールを華麗に繋ぎ、圧倒的に攻め込み続けるスポルティング・リスボン。それに酔いしれ沸き立つ、エスターディオ・ジョゼ・アルバラーデXXIを埋めた地元の観客たち。しかしそんな前半は、実際には極めて危険な予兆に満ちていた。
あまりにも攻め急ぎ過ぎているのだ。こんなプレイが最後までもつわけがない。
一見ひどく劣勢に見えるCSKAモスクワは、おそらく、体力を温存し、被害を最小限に留め、相手が疲れた頃に一気に牙を剥くべく、そのときを虎視眈々と狙っている。それが、ここまで勝ち進んできた彼らの戦い方なのだから。そして実際、一見試合の大部分を支配しているかのように見えるスポルティングは、CSKAのペナルティエリアの中では決定的なチャンスを作ることができないでいる。
それでもジョゼ・ペセイロのチームは、猛攻を繰り返し続けることを止めようとはしなかった。なぜなら、それが彼らの戦い方なのだから。常に攻撃的な姿勢を示し、攻め続けることによって、彼らはここまで辿り着いたのだから。
CSKAがスポルティングの攻撃を凌ぎきるか、スポルティングが大量得点を奪うか、前半のその結果次第で試合の行方は決まる。そして結果、スポルティングが前半のうちに上げることができたゴールは、(ペナルティエリアの遥か彼方から放たれた)幸運なミドルシュートによる1点に留まったのだった…。

実にスポルティングらしい試合だった。
相手がどうであれ、自分たちのサッカーを貫き、愚直なまでに攻め続けることを厭わない。今季これまで、僕らを楽しませてくれたスポルティングのサッカーは、この晴れの舞台でも変わることはなく、いやむしろ、良くも悪くも今季のスポルティングの集大成的な戦いぶりであった。そして僕らは、危険な予兆を察知しながらも、あるいは、もっと効率のいい戦い方ができないものかなどと不平を垂れながらも、眼前で展開される攻撃サッカーの魅力に抗うことができないでいる。
それは、まがうことのない至福の時間だった。

こうしてスポルティングの2004/05シーズンが終わった。
ジョゼ・ペセイロのチームは、スーペルリーガとUEFAカップの両方に王手をかけながら、結局どちらも得ることができなかった。しかしそれでも、今季のスポルティングがとても魅力的なチームであったという事実は揺らぐものではない。
願わくば、週末のスーペルリーガ最終節で来季のチャンピオンズリーグ出場権を確保し、今季果たせなかった夢の実現に、あらためて邁進せんことを。
ジョゼ・アルバラーデの夢に少しでも近づかんことを。

Category: ポルトガルの蹴球
Posted 2005年05月19日 23:49

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