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2007年01月10日

H. P. Lovecraft's DAGON

スカパーでやってたDAGONというホラー映画を拝見。ホラー映画嫌いがなんでそんなものを見たかというと、舞台がガリシアだから。

「ダゴン」と言えばもちろん、H. P. ラヴクラフトのクトゥルフ神話に登場する海神なわけで。この映画はラヴクラフトの『インスマスの影』が原作なのですが、しかし、ニューイングランドにあるとされている原作の舞台インスマスは、この映画ではガリシアのインボカという町に置き換えられています。何故か?おそらく最大の理由は、この映画がスペイン製だから。そして、もしかしたらプロデューサのフリオ・フェルナンデス Julio Fernández が、映画のロケ地に程近いビゴの出身だから。

ラヴクラフトオタにしてみれば、舞台がスペインに移されているのみならず、かのインスマスの名前まで変えられていて、ふざけんなという意見が当然至極だと思われますが。しかしそこはガリシア。陰鬱な雰囲気を醸し出すのは大得意の土地柄なわけで。実際のところ映画のインボカは、これこそインスマスじゃまいかという、見事に陰鬱で胡散臭い町に仕立て上げられていたり。
インスマスの名前が変更になっているのも、Innsmouthという、あからさまに英語な名称を、ガリシアらしくImbocaと置き換えているわけで(Mouth→Boca)。なにせ監督は、ラヴクラフトオタとして知られるスチュアート・ゴードン Stuart Gordon なので、むしろ変更も徹底されているのだろうなあと。

で、このインボカのロケ地は、ポンテベドラのコンバロ Combarro という町(ちなみに、インボカにダゴン崇拝をもたらし、町を支配している一族の苗字はCambarro)。Turgalicia(ガリシア観光局)のウェブサイトにコンバロの紹介があるのですが、そこに掲載されている写真の町並みは、映画のインボカそのままの陰鬱なもので、案の定スッピンのままでもクトゥルフ神話の舞台になり得る町である模様(笑)。

ホラー映画ではユーモアが重要なエッセンスなわけですが、異形のロリコン系ヒロイン、ウシア・カンバロ嬢が、実はタコの化身だったりして。それはもしかして「プルポ・ガジェゴ」というギャグかい?とか。ガリシアオタにも結構楽しめる映画でありました。

この映画を製作したのはFantastic Factoryという、バルセロナの映画会社filmaxのホラー映画専門レーベル(中心人物は前述のフリオ・フェルナンデスと、スチュアート・ゴードンのラヴクラフトオタ仲間であるブライアン・ユズナ Brian Yuzna)。
ちなみにこのレーベルは、やはりガリシアを舞台にしたROMASANTA(邦題はガリシアの獣)という映画も製作しています。こちらはオウレンセのアジャリス Allariz という町で実際にあった連続殺人事件を基にしたハナシらしい。

Category: ガリシアのお勉強
Posted 2007年01月10日 22:10

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